Baumann & Baumann: Spiel Raume / Room to Move

Hardcover: 240 pages
Publisher: Hatje Cantz
Language: German English
ISBN-10: 3775709428
ISBN-13: 978-3775709422
Product Dimensions: 27.6 x 27.1 x 4.3 cm
Release Date: 2002
Price: $120 USD (¥13,200 JPY)
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Texts
Barbara Baumann
Gerd Baumann
Jiro Katashio (片塩二朗)

Concept and Desgin
Barbara Baumann
Gerd Baumann
Sabine Conradt

During the past 20 years, the agency of Baumann & Baumann has developed its own visual language independent of ephemeral trends in art and design. Their work has achieved a unique fusion of form and content, offering up experimental programs and programmed experiments. The spirit of interaction and communication is represented in the symbol Baumann & Baumann have taken as their own–the ampersand (“&”). “&” connects Baumann to Baumann, as well as to partners, employees and the open questions that are constantly being asked in their work. This new book, brilliantly designed by Baumann & Baumann themselves, features insights, overviews and outlooks on a wide range of their projects, both big and small, over the years.

The agency of Baumann & Baumann was founded in 1978 by Barbara and Gerd Baumann, born in 1951 and 1950, respectively. Since then the firm has undertaken projects for numerous national and international business and cultural institutions, and its work has been the subject of several exhibitions and has been covered in major publications.

The prolegomenon is started from insightful introduction by Jiro Katashio in Japanese.

ドイツを代表するデザイン、芸術を取り扱うHatje Cantzから出版されたこの Baumann & Baumann: Spiel Raume / Room to Move は朗文堂、片塩二朗氏による序文より始まります。こちらの上品な美しい日本語の文章とRotisで組まれた英文、独文がこの本の奥行きを直感的に感じさせ、あっという間にこの本の中味に引きこまれていきました。

印象
片塩二朗

1988でしたか・・・・・・1989年だったでしょうか。
それはふとした偶然からでした。
たまたま手にしたシェイフェレン Papierfabrik Scheufelen という
ドイツの製紙会社の「紙の見本帳」がかれらとわたしたちを
結びつけたきっかけでした。

それは真っ白い小箱でした。おもてには
「Scheufelen Papier fabrik Papier fabrik Scheufelen」
という文字だけが空間をきりさくようにキリリとニ行ではいっていました。
書体はユニヴァース Univers 45とユニヴァース65でした。
下部に朱色の鳩のマークがポチッと捺印されていたようにあります。
「これは・・・・・・まるで・・・・・・・墨象だな」
というのが第一印象でした。

もともと紙の見本帳は製紙会社の販売促進の資料です。
しかし見本にとって要求されるのは印刷や加工における適正や再現性の確認といった
「性能の表示」がもとめられます。「紙の見本帳」は見るというよりはあきらかに
「確認する」行為の支援を優先しなければなりません。
その行為の機能性がすぐれているときそこにのずと美的訴求が生まれてきます。
したがって「紙の見本帳」における美しさは単なる外見上の評価ではなくて、
なによりも「確認しやすく」て、内容を正確につたえて、
なおかつ快適さと明快さがもとめられます。
わたしはそれを機能性とみますし、
そこに滲みでた美しさを機能美ととらえています。

シェイフェレンの見本帳はけっしてデザインが表にはでていませんでした。
まずは「使いやすさ」であり「わかりやすさ」であったのです。
デザインはそれらをひっそりと支援するように働いています。
よくみれば入念な気配りが文字のポイント・サイズやウェイトやグリッド・システムに
こらされていることがわかります。
「コリャ凄いや、本物だ」
というのが第二印象でした。シェイフェレンの見本帳にはデザイナーの記名がなかったために広報部にあてて短い手紙をだして、
製作者の住所・氏名を教えてほしいと依頼しました。返事はすぐにかえってきました。
その対応は全く無駄がなく十分に知的でした。これがわたしたちとバウマン&バウマンの交際のはじまりでした。

本文より
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片塩氏によるこちらの文章は本文ではまだまだ続きます。

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