Tristan Tzara: Le surréalisme. et l’après-guerre ダダ・シュルレアリスム – 変革の伝統と現代

Hardcover: 63 pages
Publisher: Shichosha
Language: Japanese Translation
ASIN: 494761322X
Product Dimensions: 22 x 14.4 x 2 cm
Release Date: 1971

Book Design: Etsushi Kiyohara


Tristan Tzara: Le surréalisme. et l’après-guerre, Ed. Nagel, 1947 の全訳。トリスタン・ツァラが、1946~7年にソルボンヌ、ブカレスト、プラハで行った講演原稿を中心にまとめたもの。ダダの創始者の一人であり、シュルレアリスムに道を開いた詩人ツァラが、それら自らが関わってきた芸術運動を総括する、といった内容だ。面白いのはその文字組版で、最初と最後のページからそれぞれ天地を逆に本文が印刷され、中央で出会うという凝った構成になっている。装丁は清原悦志氏。左右両開きのような形だが、中央の訳者あとがきは天綴じ縦組形式、写真と書誌は天綴じ横組形式。原書はどうなっているんだろう? いずれにしてもヘンな作りの本だ。
小さな部屋 ─本のある風景─より


Tristan Tzara
1896年4月16日 – 1963年12月25日)
ダダイスムの創始者として知られるフランスの詩人。本名はサミ・ローゼンストック(Sami Rosenstock)。1925年に正式に改名。
ルーマニア北部のモイネシュチで、裕福なユダヤ人家庭に生まれる。ツァラは象徴主義の影響のもと、実験的な詩を創作していたイオン・ヴィネア(Ion Vinea)と画学生のマルセル・ジャンコらとともに雑誌Simbolulを創刊する。
大学で文学を学んでいたが、第一次世界大戦中、ジャンコとともにスイスのチューリッヒを訪れ、そこで、1916年にダダイスム運動を創設。キャバレー・ヴォルテールを中心に行われた、徹底的に言語の意味性を剥ぎ取る手法と挑発的なパフォーマンスで、ヨーロッパ中の芸術家に衝撃を与える。
チューリッヒでのダダイスム運動が行き詰りを見せると、アンドレ・ブルトン等の招聘により1919年、活動の場をパリに移し再び運動を指揮するが、ブルトン等との関係が悪化しダダイスム運動は衰退。数年間の沈黙を続けた後ブルトンと和解しシュルレアリスムに参加する。
第二次大戦下ではフランスに留まりレジスタンス活動に身を投じる。戦後フランスに帰化し、1947年にはフランス共産党に入党し、1963年に亡くなる直前まで詩作を続ける。死後、モンパルナス墓地に埋葬された。
via wiki

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