吸血妖魅考

Paperback: 328 pages
Publisher: Bokusinsha
Language: Japanese
ISBN-10: –
ISBN-13: –
Product Dimensions: 21 x 15.8 x 2.8 cm
Release Date: 1976
Price: sold

Book Design: Etsushi Kiyohara

昭和初期の円本ブーム末期に「性科学全集」第11篇(武侠社,1931)として刊行された同名書の復刊。
函、表紙の紙面構成、本文組とも、均等分割の累乗という原理が貫かれている。函から本を引き出すと、赤い色面がズルズルと伸張、その運動は見返し・扉まで連続して、書物が平面の集積であることを強烈に意識させる。貼り函の折り返しにも著者名・版元名を印刷しているのは、(寺山修司の戯曲)題簽貼りの発展型。
清原が設計した本文組の中でもとりわけ特異なT字型の組版造形は、本人曰く「本を読む際、小口下部を指で押さえるため」なのだが、はたしてそれが真意であるかは不明のままである。

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